子シ曰ノタマワく、故フルきを温タズねて新しきを知れば、以モッて師と為ナす可べし　　孔子

意味・・・先生がおっしゃった。昔から読み継がれている書物（古典）を学び、その中から、今に生きる新しい知恵を知ることができる人は、人の師となることができる。

　久しぶりに論語から選びました。二宮尊徳は古典の言葉は氷のようなもの。そのままでは、世の中を潤すことがせきない。自分の心の熱で氷を温めて水にして、世に循環させて役に立つようにするのが本当の学問だと言っています。（岩越豊雄著『論語百章』を参考にさせて頂きました）
　学問は頭だけではだめなのですね。24.6.20（裕）

[17回]

　沖縄が台風４号が暴風圏に入りました。近畿直撃の可能性が高く、台風５号も発生し、日本列島を縦断することが予想されているといいます。
　私が子供のころ、台風が近づくと雨戸を閉め、太い釘を打ちつけ固定し、停電に備えてロウソクや握り飯など周到な備えをしたものです。ほとんどの場合、それてしまったり、上陸時には勢力が衰えてしまうのですが、それでも警戒を怠るということはありませんでした。しかし、多くの子供たちは学校が休みになるのを楽しんでいました。
　中学生の時に第２室戸台風が襲いました。台風の目が通る頃外が静かになったので、兄と二人でこっそりと鎧戸を開け、外の様子を見ました。瓦が屋根からはがれ、紙のように飛んでいくのを見て恐ろしくなり、すぐ戸を閉めて中に入りました。被害は私の記憶では伊勢湾台風よりだいぶ小さかったようです。勢力そのものは第２室戸台風のほうが大きかったにも拘らずです。
　教師になってから研修で色々な学校を訪れましたが、高槻市内では如是小学校、芥川小学校に昭和９年の風水害の折の殉難の碑があり、大阪から京都にかけて多くの小学校で同様の碑がありました。いずれも多くの子供たちが犠牲にななったことを伝えていて、室戸台風のすさまじさを物語っています。
　第２室戸台風が襲った時の親世代は室戸台風の経験者たちであったのです。大げさだと思っていた台風への警戒と台風情報の発達のおかげで第２室戸台風の犠牲が相当軽減されたものと思われます。
　今でも台風が近づくたびに思いだします。（裕）

[18回]

　西大冠会場１４名（児童5名）、寿栄会場７名（うち児童4名）の参加がありました。
　西大冠会場で、二宮尊徳の『積小為大』を素読をしたあとＯさんが唱歌『二宮金次郎』を歌って下さいましたＯさんが歌い出すと他のお年寄りの方たちも思いだし懐かしそうでした。子供たちは二宮金次郎について全く知識が無かったので唱歌を披露して下さったことは本当にありがたかったです。
　寿栄会場では、折り紙で『アゲハ』を作りました。えほんの読み聞かせやカルタ遊び、折り紙など伝承遊びももっと取り入れていきたいと思っています。２４．６.17（裕）

[21回]

素読テキストより
大事を為そうと思ったら、小さなことでも怠らず努力をすることだ。全ての物事は小が積もって大と為る。二宮尊徳
　私が通っていた小学校には、薪を背負った二宮金次郎の像がありました。しかし、教員として務めたころには近隣のほとんどの学校から金次郎の像は姿を消していました。戦後教育が封建的なものを排除しようとして捨て去ったものに、捨ててはならない大切なものがたくさんあり、そのひずみが表面化しているのが日本の現状のように思われます。東日本大震災の被災地を訪れた時には、被災を免れた学校はもとより、被災した小学校にも金次郎の像が建っているのを見て東北は大丈夫だと感じました。24.6.15（裕）

[21回]

やれ打つな　蠅が手をすり　足をする　　一茶
　今の時期、晴れると気温が上がり、真夏日となりました。例年だとエアコンをつけていたと思いますが、窓を開け風の道を通してしのぎました。網戸はあるのですが蚊や蠅がどこからか這入ってきます。こんな時一茶の句は心に余裕を持たせたくれるのでありがたいです。24.6.14（裕）

[16回]