安禅必ずしも山水を用いず、心頭滅却すれば火も自ら涼し　　快川和尚カイセンオショウ
意味・・・禅を行うのに場所は関係ない。心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなること。

　大阪はこれから猛暑日が続きそうな勢いです。この時期よく引用されるのが『火も亦涼し』ですね。
　武田氏が織田信長に滅ばされようとした時、武田氏の残党を匿い、引き渡しの要求を拒否したことから焼き打ちにあった恵林寺の住職快川和尚の辞世として有名です。碧厳録よるものですが、もとは唐の杜荀鶴トジュンカクの「夏日悟空上人の院に題す」詩の転結句です。
　元の詩は夏の暑さも涼しいとしているのですが、快川和尚は燃え盛る恵林寺の山門で発しているのだから凄まじい精神力です。涼しいというだけでなく、信長にも屈しない精神は、火にも燃え尽きず今に伝わって鳴り響いているようです。24.7.24（裕）

[26回]

　

　７月２２日（日）午前は西大冠会場、午後は寿栄会場で素読の集いを行いました。
　西大冠は１４名、寿栄は９名の参加でした。24.7.23（裕）

[18回]

素読テキストより
子曰く、其の身正しければ、令せずして行わる。其の身正しからざれば、令すと雖イエドも従われず。　孔子（論語より）

意味・・・孔子がおっしゃられた。「政治をする人が正しくさえあれば、命令を降して無理やり守らせなくともその政治は行われる。政治をする人が不正をはたらくのであれば、たとえ厳しい命令を下そうとも国民から従われない。」と

[27回]

　今日の朝、家の前の用水路を見て驚きました。梅花藻に赤い花がさいているのです。梅花と名がつくぐらいだから梅の木の紅梅、白梅のように赤い花もあるのかと思ってしまいました。よく見ると咲いているというより、藻の上に浮かんでいる感じでした。後ろを振り返ってみると近くの駐車場の前の百日紅の花が満開になっていました。その赤い花が梅花藻の上に散って浮かんでいただけでした。24.7.19（裕）



散れば咲き　散れば咲きして　さるすべり　千代女

[19回]

今しがた　この世にいでし　蝉の鳴く　一茶

　昨日は各地で猛暑日となり、熱中症が話題となっていましたが、真夏には無くてはならないものが欠けていました。蝉の声です。
　最近、毎朝、ブラックベリーを摘みに畑に行き、ついでに去年イラムシに丸裸にされてしまった柿の木の様子を見ています。柿の木の下に潜り込もうとすると蝉が飛び立ちました。鳴き声が無かったので飛び立つまで気がつかなかったのですがおそらくメスだったのでしょう。
　畑からか帰ってくると向かいの公園でクマゼミが鳴いていました。今年初めての蝉の声です。これでようやく真夏になったと感じました。24.7.18（裕）

[19回]