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毎月、高槻市で素読の会を開いています。「素読とは」「素読について」「家庭での素読に仕方」など「素読」に関心をお持ちの方必見の記事も多数アップしています。
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 素読の集いに幼児が来てくれるようになりました。それはよいのですが集中できる時間が短く、はじめのうちは素読だけでは飽きてしまうのが気になります。対策として、素読以外にも読み聞かせや伝承遊びを順次取り入れています。
 そこで感じたのは、お家で読み聞かせをすることの大切さです。幼稚園の先生など親より上手に読み聞かせをしてくれるでしょうが、たとえ上手でなくても親が子に対して読み聞かせをすることのほうがよいように思うのです。
 玉川学園の故小原國芳先生が、『読書好きに育ったなら、教育の九割は達成されている。』という意味のことを話されていましたが、今になってそのことが本当だと分かり、読み聞かせの重要性を感じるようになってきました。
 何にもまして、親の膝の上で読み聞かせをしてもらっている子供の図は幸せそのものに感じます。24.6.1(裕)

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 このブログで、『国語教育への提言』として、時々思い出したように正書法や漢字教育について書いてきましたが、ここで一度今まで書いてきたことをまとめておきます。
  1. 言葉を話し、聞いて理解する。文章を書き、読んで理解する。など言葉に関する能力は人間に特有のもの。言葉が人間を作る点について(平成24年2月14,15日)
  2. 小学校の初めから、漢字仮名交じり文(日本語正書法)で教えるべきこと。(1月26日、3月23日)
  3. 読み先習について(2月2日)
  4. 点の打ち方、止め、払い、撥ねなど大人(例として校長室の『学校努力目標』)で許されていることを小学校の1年生ができていないからと目くじらを立てない。(2月10,11日)
  5. 書き順は大原則『上から下に』『左から右に』をしっかり押さえて指導し、テストなどしないで時間をかけない。『上』の字で詳しく説明しましたが(4月14,15日)同じく3画の『山』には3通りの書き順で書かれてきているのです。
    ア.真中のたてぼう、下カギ、右の縦棒(|L|)(『筆順指導の手引』の書き順)
    イ.(左から)下カギ、下カギ、右の縦棒(LL|)
     ウ.下カギ、真中の縦棒、右の縦棒(L||)
               書体字典で紹介されている『書』の達人たちの書き方で3通りもあるのです。

  1. 漢字は小さい子には難しいというイメージは誤り、工夫次第で喜んで学ぶこと(2月28日)(裕)

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 私は書をたしなみません。しかし、教員時代には『習字』の授業もありますので、昭和54年に書体字典(野ばら社)を購入して勉強したこともあります。
 字典で『上』のページを見ますと、王義之や弘法大師は『横、縦、横』の順に書いていますが、良寛さんは文部省の『筆順指導の手引』と同じく、『縦、横、横』で書いています。墨のあとから書き順がわかるのです。
 監修者の高野竹堂先生の書き順を示したものを見ますと、文部省の『筆順指導の手引』とは異なる『横、縦、横』の書き順で説明していました。
 つまり、書道の世界では権威者が説明する書き順を文部省の手引では採用していないのです。文部省は指導者の便宜のために『正』、『止』、『上』と同じ部分のある字は、その部分の書き順を統一したため、書道の常識とはずれてしまったのです。
 わずか三画の字でこの通りなのです。書き順指導に時間をかけ、間違いを見つけたと言っては書き直しさせるなど馬鹿げています。『上から下へ』『左から右へ』の大原則を教えれば十分でしょう。
 もっと読む力をつけることに工夫をし、時間を読書好きの子にすることに費やすほうがよほど教育的だと思います。(裕)

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 今日は漢字の書き順について考えてみます。
 昭和33年に文部省は『筆順指導の手引き』を発行しました。その本では一つの漢字は一つの筆順しかのせませんでした。
 『上』という漢字をどのような書き順で書かれますか?『ー|ー』と書かれる方も相当おられるでしょう。横、縦、横と自然に筆が進んでいきますからね。しかし、『手引き』では『|ーー』となっているのです。少し書きにくいですね。このようになったのは、『上』という字は『正』という字の中にふくまれ、『正』の書き順の『上』の部分の書き順にすれば教える側が混乱せずに済むという考えからです。『止』もその考えで、『|ー|ー』という書き順です。こちらは自然ですね。
 昭和40年代から文部省は、「書き順は幾通りもあるものがあり、『筆順の手引き』で示したものは、標準的なものにすぎない。筆順を問う問題などでテストするべきでない。」という趣旨の通達を何度も出しています。しかし、私立中学校の入試に出題されるので小学校では筆順を徹底せざるを得ない。文部省は、ついには「私立中学校の入試問題にすべきだはない。」と私立中学校の入試に関してまで通達を出しているのです。
 「『筆順の手引き』の順に書けば美しく整った字になる。」ぐらいにすべきなのです。『上』は実際には、『横、縦、横』の順に書くほうがバランスよく書けるという人は、それで許されるのです。(裕)

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 日本語の正しい表記は漢字仮名交じり文で、小学校の最初から正しい表記で教えるべきことを前に書いたことがあります(1月26日『小さい子には本物を』)。初等教育から、新聞の使用している表記で教えないのは日本だけです。平仮名表記、分かち書きなど新聞では絶対に使用しない表記です。
 しかし、それだけではまだまだ言い足りないことに気付きました。今の新聞の表記・教科書の表記は常用漢字・現代仮名遣いです。日本憲法(日本憲法ではありません)は正漢字・歴史的仮名遣ひ(正仮名遣ひ)で書かれています。常用漢字は略字であるし、古典で歴史的仮名遣いに接することはあってもごく短時間でしかありません。ですから、義務教育を終えたら新聞は読めますが憲法は読めるとは限らないのです。義務教育を終えても、大半の子が憲法を読めないというのは矛盾しています。そんな教育は誤りでしかないでしょう。戦後の国語教育の犯し続けてきた最大の誤りだと言えるでしょう。
 国語教育への提言はいつも難しいと不評です。わかりやすくと思うのでがどうしても難しい文章になって申し訳ありません。(裕)

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