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毎月、高槻市で素読の会を開いています。「素読とは」「素読について」「家庭での素読に仕方」など「素読」に関心をお持ちの方必見の記事も多数アップしています。
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 菜の花や 月は東に 日は西に    蕪村ブソン
 蕪村のこの句は誠にも雄大です。西に日が沈み、東に日が昇る。その間は一面の菜の花。この雄大な景色をわずか17音で表現できるのが俳句の奥深さであり、日本人の感性の素晴らしさだと思います。
 今日は旧暦の3月15日です。朝から晴れていたので帰りは遠回りして淀川堤防まで出かけて夕焼けと月の出を楽しもうと思っていました。この時期の淀川堤防は菜の花の仲間のイヌガラシの花が満開です。ちょうど蕪村の句のような景色となるのです。残念ながら、5時前から風が強まり、雨が降り出しました。
 そういえば蕪村の句は岩清水八幡宮の麓フモトあたりの景色を詠んだもので、高槻は数キロ下流ではありますが、同じ淀川流域です。田植え前まで菜の花を育てる農家は皆無に近い状態となりましたが、イヌガラシの花によってわずかに昔を偲ぶことができるのです。明日は晴れるように祈っています。(裕)

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 道端にタンポポの花が見かけられるようになりました。
 教員時代のことですが、宿題でタンポポを観察して作文を書いてもらったことがあります。子供たちなりに発見したものをクラス分まとめるといろんな不思議があることがわかります。
・白い花のタンポポがある。
・夜は花を閉じている。
・花の奥に綿毛の赤ちゃんがいる。
・ものすごく茎の長いタンポポがある。
 ある時、一人が長い茎のタンポポを持ってくると次の日には何人かがもっと長いのがあると持ってくるということがありました。長さを測って見ましたが一番長いものは80㎝を超えていたので驚いたことがありました。
 綿毛には種がついていて、一つの綿毛のかたまりをバラバラにしてノートに一つずつセロテープで止めてきた子がありました。確か130個ぐらいだったと思います。白い花のタンポポは連休中に四国のお父さんの生家に行ったときに見つけたものですが、そのころには宿題とはしていないのにタンポポの観察を楽しんでいたように思います。白花タンポポは北摂ではほとんど残っていませんが、高槻では南平台のウォータープラザで見られます。
 タンポポの季節になるたびに思い出します。(裕)

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 今日は10時前から雨が降り出し、少しずつ風も強まってきました。2時過ぎ急に空が暗くなり、バケツをひっくり返したように激しく雨が降り出しました。天気予報では台風並みといっていましたが、1時間ぐらいは台風そのものでした。
 春一番とはまったく異なる『春の嵐』ですね。
 昨年、東北に行ったときにお世話になった岩手県大槌町の大槌稲荷神社の宮司さんとの夕食会でのことです。台風が近づいていたので、「被災地に台風が直撃すると大変ですね。」と自分の心配を宮司さんに伝えました。宮司さんは、「台風はたいしたことはありません。1日で通り過ぎます。冬は台風並みの吹雪が何日も続くことがあります。一旦止んでも、また吹雪になり、繰り返しです。」とこともなげに話されておられたのが忘れられません。
 ようやく春が訪れたであろうに、今晩から明日にかけて、この春の嵐が東北を襲うとの予報です。被災地の無事を祈らずには居られません。(裕)

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 今日は和歌山の開花宣言がありました。来週には大阪も京都も開花宣言があるようです。待ち遠しく感じるのは日本人だからでしょうか?
 日本人は花がさくの『さく』に『咲』という字を当てます。『咲』という字は中国で作られた字ですが、中国では『口をあけて笑う』という意味の字だそうです。ところが日本人はこの字を『花が咲く』というように使用しています。日本人は、梅や桜の花が『我々に笑いかけている』と見、花を友達と感じてきたからだと思われます。日本人には自然は『克服する』ものではなかったのです。『自然に抱かれて生きている』というのが伝統的な日本人の感じ方だと思います。桜の季節には、花と共に春のひと時を楽しみたいものです。・・・石井勲著「日本語の再発見」を参考にしました。(裕)

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いかなごに まづ箸おろし 母恋し   虚子キョシ
今年の『いかなご』の解禁日は2月27日だったそうです。もう一か月も前のことになります。この間、弁当のおかずに『いかなごの釘煮』を欠かしたことはありません。自家製のもの、もらったものそれぞれの味を楽しんでいます。妻は大阪、贈ってくれた人は九州や金沢と出身地は皆本場の兵庫ではありませんが、最近は釘煮を自分で作るのが春の楽しみのようです。歳時記で『いかなご』の句を探しましたが、最も古いのは高浜虚子の上記の句でした。釘煮の句になるともっと新しい句しか見つかりません。私自身、子供のころに一度味わたことがありますが、毎年食すようになったのは、阪神淡路大震災の後のことです。(裕)


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