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毎月、高槻市で素読の会を開いています。「素読とは」「素読について」「家庭での素読に仕方」など「素読」に関心をお持ちの方必見の記事も多数アップしています。
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子曰(しのたま)()
歳寒(としさむ)くして(しか)(のち)松柏(しょうはく)(しぼ)むに(おく)るるを知る
(さむ)い冬にこそ、(ほか)植物(しょくぶつ)がしおれても、(まつ)(かしわ)(コノテガシワ)は青々(あおあお)()をのこしていることが分かる。
前回更新の昭和天皇御製と共に素読しました。

小学2年生は「お正月調べ」もしますので、門松を調べた子もたくさんいました。
「松がなぜめでたいの?」と疑問をもつ子も出てきます。
神様の依代(よりしろ)だとか、マツは「待つ」とかけられて長寿が祈られているなど
よく調べてきてくれた子もいます。

そこで、この論語を素読しました。いつまでもたくましく美しい松の持久力が讃えられています。
子供たちは覚えやすいのか、論語が好きで競って暗唱を発表したがります。(明)

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 1月17日。「あのとき」の記憶を語りながら、小学校で避難訓練に取り組む。
この日に学級で素読した言葉より
    昭和天皇御製 松上雪
降り積もる深雪ミユキ
)にたへて色かへ(
  松
)雄々オオ)しき人もかくあれ
厳しい寒さの中に、青々と立ち続ける松の雄々しい姿。大東亜戦争に敗れた翌年に、昭和天皇は国民に向けてこの御製を発信されました。
 そして記憶に新しい、天皇陛下が史上初めてビデオで発せられたお言葉にはこうあります。
「そして、何にも増して、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています」
東北の人々の姿を「雄々しい」と表現されています。十七年前の神戸と、そしてこのたびの東北で、厳しい寒さや食料不足に陥りながらも暴動や集団強盗などが発生しない姿を、まさに雄々しく感じます。
阪神淡路大震災の被災地をご訪問になる御姿は、当時小学4年生だった私にとって記憶に残っている天皇陛下の最初の御姿です。昨年も陛下は77歳の御身で被災地を訪れ、励ましてこられました。
困難にこそ秩序をもって凛として生きる日本国民の姿を、素読によって伝えたいと思いながら取り組みました。(明)

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Kちゃんたちのクラスは持ち上がりで2年間受け持ちました。2年目に残念なことが2つありました。
1つは、2年生では俳句に代わって百人一首に挑戦していたのですが、そのことが校長先生に伝わってストップがかかってしまったことです。
(その後は、少しずつ低学年の教科書でも取り上げられるようになり、教えてもよい方向に変わりました。今年から完全実施の学習指導要領では、俳句などは逆に低学年でも教えなければならないことになりました。)
もう1つは、Kちゃんのご両親の出身地である沖縄に一家で帰ることになったことです。夏休み前の懇談会は、お母さん方の提案でKちゃん一家の送別会となりました。
2つのことがなければ、Kちゃんは百人一首も全部覚えていたかも知れないなぁと今でも少し残念な気持ちになります。(裕)

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 私は元小学校教員ですが、素読の集いを始めてから、Kちゃんのことをよく思い出すようになりました。Kちゃんは、30年ほど前の教え子ですが脳性麻痺のため、手足に軽い麻痺があり、知恵遅れも伴っていました。
 1年生の教室で、芭蕉、蕪村、一茶の俳句を毎日一つずつ教えて、画用紙に漢字かな混じり文で書いて、黒板の上の壁に貼っていました。時計の左に3枚、右にも3枚、7枚目からは古いのを1枚はずしてそこに貼っていました。6句読んでも1分ぐらいしかかかりません。授業の初めなど、1日に数回読みました。教科書もKちゃんにもわかるようにしっかりと読もうということで、みんなで繰り返し読みました。
 Kちゃんは身辺自立ができていなくて、日に2,3度お漏らしをしました。授業中であれば、他の子には自習してもらって、私がトイレに連れて行って、始末をしました。保護者の方々にすれば授業が遅れるのでは、などと心配だったろうと思います。
  初めての授業参観の時、国語の時間だったので、初めに一人ずつ、教科書を読んでもらいました。Kちゃんにも読んでもらいました。教科書を手に持ってスラスラと読みました。保育園からKちゃんを知っていた保護者の方には衝撃だったようです。Kちゃんが文を読めるようになるなんて思いもよらなかったからです(本当は文を読んでいるのではなく、耳から入って覚えていたのですが)。
 
 Kちゃんも1年の終わりには俳句を50ほど覚え、初句を言えば続いて2句、3句を唱えるようになり ました。今から考えると、これも素読だったと思います。(裕)
 
 


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東(ひんがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えて
かへり見すれば月かたぶきぬ  柿本人麿

本日(1月10日)未明より高槻市西町方面で『素読の集い』のチラシ配布を行いました。
配り終えると西の空に満月が傾いていました。東の空には赤みが差してまいりました。もちろん、こちらは住宅地で奈良の安騎野(あきの 宇陀の記念公園のあたり)とは比べられるはずもないのですが、万葉集の秀歌を思い浮かべて家路に着きました。
次回から、時々、23年度の『素読の集い』で使用していたプリントから、素読用の文章を紹介します。(裕)

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