忍者ブログ
毎月、高槻市で素読の会を開いています。「素読とは」「素読について」「家庭での素読に仕方」など「素読」に関心をお持ちの方必見の記事も多数アップしています。
[1]  [2]  [3
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

私は教員であったころ「木」のたて棒の部分が撥ねていてもをつけていました。ところが、ある学校で私以外の先生は100パーセント×をつけるというので驚いたことがありました。なぜ、そのことがわかったかというと、通知表の『評価の観点』を決める作業をしていた時のことです。学年から1名ずつ委員を出して、話し合いをした時、私は中学年だったのですが、漢字の評価の観点は「止め、撥ね、払いに気をつけて書く」としたのに対し、1年生を含め、他学年は「止め、撥ね、払いが正しく書ける」としていたからです。「木」はたて棒の部分をを撥ねたり、右払いを止めたりしたらバツにしなければいけないということです。「高学年では逆に許容範囲として許されることを教えなければいけないんですね。」と、私は校長先生に尋ねましたが、「教えたらきちんと評価しなければいけない。『気をつけて書く』では評価できない。」との返事でした。と、ちょうどその時、「学校努力目標」の額が目に入ったのです。「目標」が標の示の部分のたて棒の最後が「止め」てあったのです。教科書体では「撥ね」なければいけません。「私は○だと思うのですが、皆さんは×をつけるんですか?」「校長室なら許されて、1年生で初めて習って間もない子は許されないんですか?」とその場の全員に尋ねました。皆さんはどう思われますか?次回に私の考えをお伝えします。

拍手[63回]

PR
    駐車場を漢字の学年別配当表に基づいて書き表してみます。
1年前期  ちゅうしゃじょう(車という字を習うまで)
1年後期  ちゅう車じょう(車という字を習った後)
2年~6年 ちゅう車場
中学    駐車場
    習う学年によって4種類もの表記法があるわけです。しかも、2年生の子が『駐車場』と書こうものなら、教える側の教師によっては「『駐』はまだ教えていません。」と×マークをつける事さえあったのです。それはおかしなことではないでしょうか?そこで、前回の学習指導要領から、『読み先習』の考えが大幅に取り入れられたのです。(たとえば駐車場(ちゅうしゃじょう)と表記すれば1年生の後半からでも無理がないでしょう)。  
 台湾では、小学校1・2年生で2千字の漢字の『読み』を教えています。『書く』ことに関しては時間をかけて義務教育期間中に書けるようになることを目指しているのです。
   こういった教え方を『読み先習』というのです。
  その点、『素読』で行なっているように、漢字仮名交じり文を指導者や保護者に続いて読む方法は、児童に負担がかかるどころか楽しんでやってくれているのです。(裕)
  

拍手[63回]

  小学生時代に、漢字の宿題に多くの人が苦しんだ覚えがあるのではないでしょうか?
 漢字を提出したら、すぐに、毎日宿題で練習させ、1週間後ぐらいには小テストをする。そして、間違った字はまた練習させ、まとめテストをして評価する。このようなやり方が現在まで長年小学校で当たり前のこととして行われてきました。しかし、こうしたやり方は、実のところ、現行の学習指導要領から見るとおかしなことだと思われるのです。
 学習指導要領の文字に関する事項の2年生の部分には、『1年生の漢字が書け、文や文章の中で使うこと』ができればよいとなっています。そして、2年生の漢字はだんだんと書けて使えるようになればよいとしているのです。(注)
 つまり、2年生では1年生の配当漢字の書き取りで評価すべきなのです。もちろん、『読み』は2年生の配当表で評価しないといけません。3年以降も前年に学習した漢字が書ければよいと明記されています。
  今までの漢字指導の弊害にや「読み先習」の優れた点などについてはあらためて書いていきたいと思います。(裕)
 
(注)学習指導要領一部抜粋
ウ 文字に関する事項
(ウ) 第2学年においては,学年別漢字配当表の第2学年までに配当されている漢字を読むこと。また,1学年に配当されている漢字を書き,文や文章の中で使うととも,第2学年に配当されている漢字を漸次(だんだんと)書き,文や文章の中で使うこと。

拍手[66回]

一年生に、初めて平仮名を教える時には、その字の音が頭につく名詞をいくつかあげて教えます。たとえば、『つ』を教えるには、つき、つめ、つの、つくしなどを並べてどれも『つ』が付くことを確かめてから書く練習をしています。
「バットで球を打つ」という文では、平仮名で書かれているのは、『』、『』、『』の三つです。日本語正書法(漢字かな混じり文)で書くと平仮名で表すのは、ほとんどが『』、『』のような助詞か、『』のような動詞、形容詞などの語尾の部分です。名詞は漢字か片仮名で、語幹も漢字で表せます。
本物の表記で『読み方』を中心に学習すれば、教えなくとも自然とそういったことが感覚として身につきます。『たちつてと』は『打ない』『打ます』『打』『打』『打う』のように文章の中で語尾変化として勝手に身についていくものです。平仮名だけの表記では身につきません(裕)

拍手[64回]

素読のテキストは漢字かな交じり文で表しています。日本語の正しい書き方だからです。新聞をはじめ世間一般で使用されている書き方です。
現在の小学校一年生では、ひらがなから教えており、ひらがなばかりだと読みにくいので分かち書きという方法を用いています。「顔を洗う。」は、「かおを あらう。」と書き表す訳です。漢字は小さい子には難しいという固定概念から誰も疑って来なかったのです。しかし、「かおを あらう。」という表現は偽物でしかありません。難しくとも、初めから本物を与えるべきなのです。初めから本物の日本語を与えることの効用については、時々書きこんで行きたいと思います。
このブログの性質から、国語教育への提言をすることも必要かと思っています。(裕)

 

拍手[66回]

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
[02/10 http://qrant.com/iowa-ia-cheap-car-insurance/pella.html]
[02/04 asma]
[01/30 life insurance american council]
[01/29 the cheapest life insurance]
[01/29 occidental life insurance co]
最新TB
プロフィール
HN:
大阪まほろばの会
性別:
男性
自己紹介:
大阪まほろばの会は、教員や元教員と、子育て中のお父さん・お母さんが運営しています。
✉Mailはこちら
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者ブログ [PR]