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毎月、高槻市で素読の会を開いています。「素読とは」「素読について」「家庭での素読に仕方」など「素読」に関心をお持ちの方必見の記事も多数アップしています。
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 今からおよそ50年前に、「小学校の初めから、新聞で使われている文章で教えなければいけない。それがたとえどんなに難しくとも。」との考えで、『漢字で教える』教育を始められたのが石井勲先生です。その実践から、石井勲先生は、二つのことを発見されました。「低学年児童は漢字を喜んでどんどんと覚えていく。」ということと「児童にとっては鳩は鳥よりやさしく、鳥は九よりやさしい。」ということです。「鳩」の字は自分の知っている鳩と結びつけられるのです。「鳥」はそれに比べて抽象的です。「九」はまだ数えることができない子もいるのです。画数からいえばわずか2画で1年生で習う漢字ですが、最も覚えにくいのです。前に取り上げたことのある「読み先習」という考え方で教えたら、常用漢字全てを1,2年生で教えることも可能なのです。(裕)

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   前回は、ドーマン博士の考えに基づいて、人間にしかできないことは何かを突詰めていくと「直立姿勢」にたどり着くことを説明しました。では、人類が初めて直立したときの姿勢とはどんな姿勢だったのでしょう。私は赤ちゃんが生まれて初めてたつときの姿勢を想像しています。必死でバランスをとるためにお尻を後ろに、お腹を前に突き出した姿勢です。実はこの姿勢こそ、故森信三先生が提唱されておられた『立腰リツヨウ教育』の『腰骨を立てる』姿勢そのものなのです。
 各地で開催されている『まほろばの会』の素読教室で素読とともに最も大切にしているのがこの『腰骨を立てる』ということなのです。素読は言葉に関する「話し」「聞き」「読み」そして、「理解」するという人間として最も大切な能力の基本を養います。そして、「立腰」は人間を人間たらしめる姿勢です。現代人の生活様式はこの最も大切な『姿勢』を崩させているのではないでしょうか?
 『言葉』と『姿勢』については今後とも考えていきたいと思っています。このブログをご覧の皆様のご意見もお待ちしています。(裕)

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 ドーマン博士が、「他の動物にはできない、人間だけができるとしたのは、次の6つだけである。」といったことは、前回紹介しました。
1.直立二足歩行。2.指で物をつまむ。3.言葉を話すことができる。4.言葉を聞き、理解することができる。5.文章を書くことができる。6.文章を読み、理解することができる
の6つです。「人間は道具を作るではないか。」などの反論が出そうですが、道具に関しては、シロアリをつる道具など簡単なものはチンパンジーなども作ることが分かっています。ドーマン博士によると、「人間が精密な機械まで作ることができるのは、指でものをつまむことができるようになったからだ。」ということです。チンパンジーなどはものを手で掴めても、指でつまむことはできないということです。この指でつまむ能力は、人間が直立したから獲得できた能力だと思われます。言葉にしても、直立したからのどが開き、複雑な声を出すことができ、その延長線上で文字の発明もあったわけです。こう考えると直立姿勢こそが人間を人間たらしめたということになります。・・・続きは次回で(裕)

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凡そ生まれて人たらば
ヨロしく人の禽獣キンジュウ異なる所以ユエン知るべし
   吉田松陰


・・・人間と生まれてきた以上は他の動物とは違うところがなければならない。
動物との違いは人それぞれの考え方に基づいてかわってくるところだと思います。
松陰先生はその違いを道徳性におかれていたと思います。
ドーマン博士は、人間にできて、他の動物にはできないことは何かと考えました。博士によるとたった6つしかないというのです。
1.直立二足歩行
2.指で物をつまむ
3.言葉を話すことができる
4.言葉を聞き、理解することができる
5.文章を書くことができる
6.文章を読み、理解することができる
6項目のうち、4項目は言葉に関することです。この6つによって、知識や技術が他の動物と決定的に異なり、道徳性もここから出てきたということになるということです。
この6つのことをきちんとできるかどうかが、他の動物との違いを生むということです。(裕)

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  その1で「木」のたて棒の最後の部分を撥ねたら×をつけるのは、ある学校でのことと書きました。
  しかし、実はある学校に限ったことではなかったのです。その年の、NHKの高校生が作成したビデオの作品のコンクールで最優秀作品として放送されたのが、なんと漢字テストの採点がテーマでした。
  大勢の小学校の先生、中・高の国語の先生に採点してもらい、何点つけるかを調べるのです。自分たちの小学校時代の担任の先生などを訪ねて採点してもらっていました。全く同じ問題10問に対する全く同じ答案に対して、0点から90点までいろんな点数に分かれました。
  小学校の先生はほとんど0点をつけていました。中・高の先生は許容範囲でこれは許されるから、これは許されなから×とつけるのですが先生によって基準が違っていました。
  私なら100点をつけるのですが、100点をつける先生はほとんどいませんでした。10問全て「撥ね、払い、止め」以外には間違いはないのです。
  高校生は「宿題で『木』のたてぼうを撥ねていたら、1行書かされたりしたけれど、大人では許される。こんなことに時間を費やすより、もっと良い宿題はないのかなぁ!」と嘆いていました。
  本当にすばらしい高校生たちでした。 けっして、自分たちの担任に対する文句ではありません。採点をお願いしに行った時の態度でわかります。懐かしい恩師に久しぶりに会えた喜びにあふれているのが画面からわかるのです。全国で行われている茶番劇に問題を投げかけているのです。鋭い指摘です。全く同感でした。

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