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毎月、高槻市で素読の会を開いています。「素読とは」「素読について」「家庭での素読に仕方」など「素読」に関心をお持ちの方必見の記事も多数アップしています。
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素読で育った江戸時代の人の子どもの時の作品や逸話を数点あげてみます。年は数え年なので、満年齢だと1,2歳若くなります。 

述懐ジュッカイ    頼 山陽 ライサンヨウ(14歳正月の作)
十有三春秋  逝イく者は已スデに水の如し
天地始終シジュウ無く    人生生死有り
安イズくんぞ古人に類して
千載センザイ青史セイシに列レッするを得ん

 
啓発録ケイハツロク 橋本左内ハシモトサナイ(15歳の作)
  1. 去稚心  幼い心から離れる。昔の人は12、3歳で親元を離れ、手柄・功名をたてていた。
  2. 振気   粉骨砕身し気を振るって人の下に 安んじたくないということを忘れない。
  3. 立志   志のない者は魂のない虫と同じ。
  4. 勉学   よい人、優れた人の善い行い、事業を追体験して習ってゆくことです。
  5. 択交友  友をえらぶ。益友とは剛正毅直・温良篤実・豪壮果断・才識卓越・明亮の5つ。
・・・啓発録の最後の部分を原文で載せます。
後世必吾心ヲ知リ吾志ヲ憐ミ吾道ヲ信ズル者アラン歟
(意味)後の世に自分の心をわかってくれ、志をあわれんで、自分の自分の信念や生き方を信じてくれる人が現れるだろう。
 
吉田松陰ヨシダショウイン
11歳の時、藩主・毛利慶親への御前講義の出来栄えが見事であったことにより、その才能が認められた(満10歳前後で殿さまの前で軍学の講義をした)。
 
・・・3人を取り上げましたが、江戸時代を通じてこのような例は数限りなくあります。しかし、いかに天分を持っていても、素読という方法と四書五経という基本テキストを含めた教育システムがなかったら、その才能を発揮できなかったものと思います。志の高さと表現力は驚くほかありません。(裕)

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