素読プリント（素読の集いで使用している教材）より～その1

最澄（さいちょう）「山家学生式(さんげがくしょうしき)」より
一灯照隅　万灯照国（いっとうしょうぐう　ばんとうしょうごく）
　一灯は隅（すみ）を照らし、万灯は国を照らす。

安岡正篤氏の解説
『一つの灯火を掲げて一隅を照らす。そうした誠心誠意の歩みを続けると、いつか必ず共鳴する人が現れてくる。一灯は二灯となり三灯となり、いつしか万灯となって国をほのかに照らすようになる。だからまず自分から始めなければいけない。
そのためには自分自身が明りにならなければいけない。それは手燭を持つことではない。そんなものは吹き消されたら、それっきり真っ暗になってしまう。
そうではなく、自分自身が発光体になるのだ。』

・・・私の夢は、朝日が昇れば、親子あるいは祖父母と孫が唱える素読の声が日本中津々浦々にいたるまで鳴り響くようになることです。そうなれば、いじめも不登校も学力低下もほとんどなくなることでしょう。すべての人に幸福になってもらいたい。そう思って『素読の集い』を続けています。私は高槻で一隅を照らす。すでに広島と横浜で『素読の集い』を開催している仲間がいます。次々と広がって国中が照らされてほしいのです。（裕）

[69回]

聯（れん）とは、柱や壁に掛けておく、字や絵を書いた細長い板のことです。
本来は左右対になっているものです。
ここでは、高槻素読の集いの最も大事な心を二つ聯として紹介します。

聯

大和は国のまほろば　たたなづく青垣


今日よりぞ　幼心を　打ち捨てて

高槻素読の会では、毎回この二つの言葉を読んでスタートします。

[65回]