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毎月、高槻市で素読の会を開いています。「素読とは」「素読について」「家庭での素読に仕方」など「素読」に関心をお持ちの方必見の記事も多数アップしています。
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Kちゃんたちのクラスは持ち上がりで2年間受け持ちました。2年目に残念なことが2つありました。
1つは、2年生では俳句に代わって百人一首に挑戦していたのですが、そのことが校長先生に伝わってストップがかかってしまったことです。
(その後は、少しずつ低学年の教科書でも取り上げられるようになり、教えてもよい方向に変わりました。今年から完全実施の学習指導要領では、俳句などは逆に低学年でも教えなければならないことになりました。)
もう1つは、Kちゃんのご両親の出身地である沖縄に一家で帰ることになったことです。夏休み前の懇談会は、お母さん方の提案でKちゃん一家の送別会となりました。
2つのことがなければ、Kちゃんは百人一首も全部覚えていたかも知れないなぁと今でも少し残念な気持ちになります。(裕)

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 私は元小学校教員ですが、素読の集いを始めてから、Kちゃんのことをよく思い出すようになりました。Kちゃんは、30年ほど前の教え子ですが脳性麻痺のため、手足に軽い麻痺があり、知恵遅れも伴っていました。
 1年生の教室で、芭蕉、蕪村、一茶の俳句を毎日一つずつ教えて、画用紙に漢字かな混じり文で書いて、黒板の上の壁に貼っていました。時計の左に3枚、右にも3枚、7枚目からは古いのを1枚はずしてそこに貼っていました。6句読んでも1分ぐらいしかかかりません。授業の初めなど、1日に数回読みました。教科書もKちゃんにもわかるようにしっかりと読もうということで、みんなで繰り返し読みました。
 Kちゃんは身辺自立ができていなくて、日に2,3度お漏らしをしました。授業中であれば、他の子には自習してもらって、私がトイレに連れて行って、始末をしました。保護者の方々にすれば授業が遅れるのでは、などと心配だったろうと思います。
  初めての授業参観の時、国語の時間だったので、初めに一人ずつ、教科書を読んでもらいました。Kちゃんにも読んでもらいました。教科書を手に持ってスラスラと読みました。保育園からKちゃんを知っていた保護者の方には衝撃だったようです。Kちゃんが文を読めるようになるなんて思いもよらなかったからです(本当は文を読んでいるのではなく、耳から入って覚えていたのですが)。
 
 Kちゃんも1年の終わりには俳句を50ほど覚え、初句を言えば続いて2句、3句を唱えるようになり ました。今から考えると、これも素読だったと思います。(裕)
 
 


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素読プリントより~その3
 ワカくして学べば、則スナワち壮ソウにして為す有り。
 ソウにして学べば、則スナワち老オいて衰えず。
 いて学べば、 則ち死しても朽ちず。

                            佐藤一斎 言志四録より
(意味)
 若い時に学んでおけば、
 働き盛りになって立派なことを成し遂げる。
 働き盛りに学んでおけば、
 年をとっても気力が衰えることは無い。
 年老いてから学んでいれば、
 死んでもその名声が朽ちることが無い。

今日(1月15日)ファックスで75歳の方からの参加申し込みがありました。数日前には3歳8カ月の幼児の申し込みがありました(もちろん保護者の方も御一緒ですが)ので、幼児、小学生、保護者、お年寄りといろんな世代が一緒に素読を学ぶことになります。言志四録の言葉どおりになること信じています。(裕)

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素読は『ただ、素(す)になって読めばよい。』と説明しても、必ずと言って良いほど「何で意味がわからなくてもいいの?」と質問が返ってきます。

繰り返して唱えて(繰り返しに耐える文章が素読に向いています)、骨身にしみる感じで覚えた言葉は、生活体験の中で「ああ、こういうことだったのか」と理解される時があります。

楽しいこと、苦しいこと、悲しいこと、いろんな体験を積み重ねる中で理解が深まっていく。人生の中で、幼少時に学んだ言葉が活かされる。十代には十代のときの理解、三十代には三十代の理解、・・・素読で暗唱した文は人生を豊かにすること間違いなしと信じています。

今、意味が理解できなくても、素読は未来への最高の贈り物となることでしょう。(裕)

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素読プリントより~その2
中尊寺建立供養願文(ちゅうそんじこんりゅうくようがんもん)より
   右一音のおよぶ所千界ガイを限カギらず、
          抜苦与楽バックヨラク
アマネく皆平等なり。
意味・・・鐘の音は、あらゆる世界に 分けへだてなく響きわたり みな平等に苦しみを抜き去り 安楽を与える 攻めてきた官軍も、守った蝦夷も 度重なる戦いで 命を落とした者は 古来幾多あったろうか いや みちのくにおいては 人だけではなく けものや鳥や、魚、貝も 昔も今もはかりしれないほど 犠牲になっている」と。そのような霊魂を鎮めるために鐘楼を建て、鐘の音が、霊を浄土に導く事をねがうと。それが、浄土思想の根幹にある発想です。

・・・昨年、平泉が世界遺産に登録されました。3年前には継続審査となっていたものが、この供養願文
(くようがんもん)を調査研究した上で、浄土思想に基づく文化に限定・縮小、された形で認められたものです。東日本の大震災の直後に登録されたことはまことに意義が深いことだと感じられます。供養願文(くようがんもん)に表された大乗(だいじょう)の心・浄土思想が委員たちの心を打ったにちがいありません。東北の人には無常の慰(なぐさ)めであり、人類の霊的な目覚めのきっかけとなるものと信じてやみません。(裕)

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