うれしさの箕にあまりたるむかご哉　　蕪村
　フェンスに丸い小さな粒がたくさんくっついています。『むかご』です。今年は昨年より倍ほど実りました。
　むかごにはちょっとした思い出があります。
　小さいころ見た映画なので、題名も監督も俳優も全く覚えていないのですが、むかごが出てくる場面だけ忘れられないのです。東京のガード下の屋台の飲み屋での話です。客が石垣にくっつくように実っているむかごを見つけて屋台のおやじさんに話すと、その親父さんがむかごをとって煎って塩を振りかけてその客に出すのです。客はそれをつまんでおいしそうに酒を飲むのですが、其のむかごが子供心に素晴らしい御馳走に思えたのです。
　せっかくフェンスにむかごがなっても我が妻はむかごの存在すら知らなかったので、料理ができないといいます。去年は自分で茹でたあと煎って塩をかけてビールの当てにしました。今年はたくさん実ったので、むかごご飯にしたいと思います。これは妻も「ご飯を炊くときに混ぜるだけなら。」ということでやってくれることになりました。24.8.16（裕）

[23回]

　今朝、向かいの公園からクマゼミの鳴き声に負けないで１匹のミンミンゼミが鳴いていました。今年初めてです。この辺りでは、子供のころはアブラゼミとミンミンゼミがふつう蝉でした。お宝だったクマゼミが増えてきたなと感じ始めたのは、もう３０年も前になるでしょうか？その頃からアブラゼミもミンミンゼミも減り出しました。城跡公園などアブラゼミが多く残っている場所があるのは最近知りました。向かいの公園でもわずかですがミンミンゼミが残っているのは嬉しいことです。温暖化の影響が蝉の生態系にも関係しているんでしょうね。24.8.16（裕）

[12回]

仁は人の心なり、義は人の道なり。　　孟子

　『仁』という字は、「人偏」と「二」からできています。二人で一つです。相手のことを自分のことのように思いやる心で儒教では最高の徳の一つとされてきました。
　『義』は正しさを求めます。不正を憎むのは当然ですが、儒教では『義』は『仁』の下に位置付けられてきたように思います。日本にも『罪を憎んで人を憎まず。』という言葉もあります。正義を振りかざして人を裁く前に、全てを他人のせいにする自分は無いのかと反省しなければと思います。24.8.13（裕）

[35回]

　今日、洗濯物を取り入れようとベランダに出ると蝉の声が一際大きいので、すぐ近くにいるなと思っているとベランダの内側で羽をバタつかせて鳴いていました。外に出ようとがんばっているのですが、真上に飛ばないといけないので蝉には無理があったようです。手で捕まえて外に出してやりました。向かいの公園のほうに飛んで行きましたが命を全うしてくれることを祈ります。24.8.11（裕）

[16回]

　毎年、高槻祭りとまほろば小学生合宿と重なるので最近は祭に参加できていません。合宿から帰ってきて祭のあとの会場付近を通りますと普段煙草の吸い殻など落ちているような所もチリ一つ無いようにきれいに掃除されています。祭が終わってから、大勢のボランティアスタッフが夜遅くまで後片付けをし、掃除をしています。翌日は朝から道路に水を流して洗うようにきれいにしていきます。こぼれた飲み物や食べ物のソースなど汁物の痕も残らないようにするためのようです。
　規模も年々大きくなってきた高槻祭りですが、何より誇れるのは、ボランティアスタッフの多さと後片付けのすばらしさです（５月のジャズフェスティバルも含めて）。そして、普段から市役所の職員有志や農協の職員が、朝早くから掃除を行っていますし、民間の企業の方が掃除をしている所もあります。そういったことを知れば平気で空き缶やたばこのすいがらをポイ捨てする人もいなくなるだろうと思います。祭を楽しむだけでなく、高槻市民なら一度はボランティアスタッフに参加してほしいと思います。24.8.9（裕）

[27回]